ファッション雑誌LEONとセレブ、ジローラモの切れない関係

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一昔前なら、男性がファッション誌を読むなんてありえない現象でした。第一、男性向けのファッション雑誌というものが存在しないも同然だったのです。特に、30代以上をターゲットとしたものは、皆無というか、たとえそういう雑誌を作ったとしても売れないだろうと思われていたのですね。しかし、今となっては中高年向けのファッション雑誌は女性誌に劣らない売利上げです。以前に比べて、身だしなみに気を使う男性が増えたということなんですね。

LEONとジローラモの提案するセクシーな戦い方

30代以上の男性にターゲットを絞ったファッション雑誌と言えば、もちろんLEON。LEONは男性向けファッション雑誌としては草分け的存在です。そして創刊以来そのカバーを飾り続けているのが、ジローラモ。今やLEONとジローラモを切り離して考えることはできないくらいに浸透していますね。
ではなぜ、セレブを常に意識しているメンズファッション雑誌が、一見セレブっぽくないジローラモをカバーに据え続けているのか。その理由はジローラモの独特な存在感にあります。イタリア男が自然に醸し出す、陽気で楽天的なセクシーさ。その裏には、30代以上の男性だからこそ繰り出せる、気配りと大人のコミュニケーションテクニックがあります。
個性を出しつつも周囲に溶け込める存在。それこそがセレブだといいたいために、LEONとジローラモはセクシーに戦い続けているのです。

セレブとは常に相手に配慮する存在

メンズファッション雑誌と言えば若者相手だった時代に、なぜLEONはあえてセレブではなかったジローラモを使い、高年齢をターゲットにしたのでしょうか。そこには、常にとんがったファッション雑誌でありたいLEONのポリシーがあります。
LEON以前のいわゆるメンズファッション雑誌では、表紙モデルはいかにもセレブというモデルがほとんどでした。そこへLEONとジローラモは「セレブとはカッコいい男がカッコいい服を着ているだけでは足りない」というメッセージを持って登場しました。本当のセレブとは、周り、とくに女性に配慮をして身だしなみに気を使い、おもてなしの心を忘れない存在なんだということを強く訴えたのです。そのためには、セレブっぽくない風貌のジローラモはまさに適役。ちょいワルおやじという言葉は、ジローラモなくしてできなかったのです。

お金を使わずに頭を使おう、LEONのシンプルメッセージ

LEONがファッション雑誌として発信しているのは「お金を使わずにセンスをみがこう」ということです。セレブとは大金を使ってブランドスーツを買う人ではない。大人の男がカッコいいオヤジになるためには衣服など必要でない時もあるということが言いたいのです。そのために、あえて「味のある男」ジローラモをつかっているんです。
ファッション雑誌である以上LEON掲載のアイテムは、セレブ御用達のハイブランドもあります。しかしジローラモが真価を発揮するのは、ごくシンプルなアイテムをさりげなく着こなしている時。ファッション雑誌としてのLEONは、頭を使ってお金を使おうということを提案しているのです。
とはいうものの、実際のジローラモは建築家一家出身というセレブ。それなのになじみやすい雰囲気を作っているあたりが、さすがLEONの選んだオヤジですね。

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